2014年12月13日

【マルチに使えるミニアンプ】 BLACKSTAR fly3 & fly103

進化するミニアンプの新しい形 fly3

BLACKSTAR_fly-3.jpg

さてさて、今回ご紹介するのはポータブルミニアンプです。

BLACKSTARと言えば数年前より神田商会さんが取扱いを始め、着実にそのシェアを伸ばしつつある新進気鋭のアンプ・エフェクターブランド。

今回、そのBLACKSTARがミニアンプを新たにラインナップしました。

ミニアンプといえば以前録音もできるミニアンプということでSENSOR AG-03Mをご紹介していましたが、fly 3にはさすがに録音機能はついていません。

が、ただのミニアンプと侮るなかれ。

負けじと色々と多機能なアンプに仕上がっています。


fly 3の実力

まずはサクッと基本性能ですが…

ミニアンプということで、当然バッテリー駆動。

BLACKSTAR_fly-3battery.jpg

単三電池6つによる電池駆動も可能。もちろん電源アダプターも使用可能です。(別売り)

006P (※)ではなく、単三電池を6つ使用して9V電圧を実現しています。
(※エフェクターなんかでよく使う四角い9V電池。ちなみに単三電池は一つで1.5Vなので、6つで9Vになります)

電池で使おうと思うと少々高くついてしまいそうな気もしますが、実は同じ9Vでも単三電池をつないで使った方が取り出せる電流量自体は多いんですよね。

パワーに余裕がないと音質にも影響してしまいますし、fly 3はデジタルディレイも搭載しているので、006Pではすぐに電池切れとなってしまうのでしょう。

アンプにとって電源っていうのは音質をも左右する大事な要素ですからね。

ちっちゃくてもアンプとしてこだわりを持っていると言えます。

ちなみに、ポータブルアンプの走りでもあるRoland社 microcubeも同様に単三電池6つ仕様で、出力2ワット。

fly 3はmicrocubeよりも安価で一回り小さいサイズながら、3ワットの出力を実現しています。

さすがにmicrocubeほどのモデリングバリバリな多彩なサウンドはありませんが、アメリカンライクなワイルドな歪みからブリティッシュロック風の歪みサウンドをミックス・切り替えできるISFツマミも搭載しているので、サウンドバリエーションでそれ程困ることもないでしょう。

BLACKSTAR_fly-3controlpanel.jpg

fly 3のコントロールパネル。この小さなパネルで多彩なサウンドをコントロール可能。

ISFコントロールはもう、アンプからエフェクトペダルまで、BLACKSTARといえば欠かせませんね。

テープディレイ(風のデジタルディレイ)も搭載しており、小さいながらかなり実用的なミニアンプと言えるでしょう。

fly3最大の特徴 ステレオの可能性 fly103

ポータブルアンプとしては、というか練習用アンプではもはや欠かすことができないのがAUXインプット。

iPhoneだとかMP3プレイヤーをつないで音源を流す機能ですね。

バッテリー駆動のポータブルアンプですから、外でiPhoneなどのスピーカーとしても重宝しちゃうわけです。

fly-bbq-full.jpg

お外でポータブルスピーカーとして使ってみたり。っていうか西洋人ってバーベキュー好きな〜。

ただ、ギターアンプをスピーカーとして使うのってちょっとイマイチなんですよね。

その一番の要因はスピーカーの数。

基本的に音楽の音源ってステレオなのに、ギターアンプはスピーカーが1つしかないから強制的にモノラルになっちゃうんです。

このサイズだから妥協しろ、と言われればそれまでですが、やはり専用のモバイルスピーカーには勝てないってなると、その需要は取り込めないんですよね。

一昔前にはRoland社のジャズコーラス(スタジオなんかでよく見るJC-120)の自宅用サイズ JC-20がスピーカー二発積んでましたけど、そもそもモバイルじゃないし廃番になって久しいし。

…前置きが長すぎて何の話だかわかんなくなってきたところで!

ネタバラシ!

なんとこのBLACKSTAR fly3 なら、ステレオ化できちゃうんです!

専用の外部スピーカーfly103で!!!

blackstar_fly_103.jpg

fly 103本体


BLACKSTAR_fly-103back.jpg
fly103の背面。専用のケーブルが収められている。

fly 103自体はアンプ本体であるfly3と同じサイズのキャビネットです。

ツマミ等は特になく、背面にfly3と繋ぐための専用ケーブル(モジュラーケーブルっぽい?)が装備されているだけのシンプル設計。

fly3の背面にあるコネクタに繋ぐことによって合体、ステレオアンプになるわけです。

fly-3-外部スピーカー出力端子.jpg

fly 3のEXTENSION SPEAKER OUTPUT端子

ただ、ケーブルでつなぐので、こんな感じになってしまします。

fly-103とfly-3.jpg
fly 3とfly 103を接続した状態。

スピーカーが二つになったとは言っても、二つ別々になったものを持ち運ぶのはちょっと面倒ですよね。

上のバーベキューの画像でも結局fly 3一つしか使ってないし。


が、fly 103自体は家での活用できるんですよね。

当然スピーカーが増えればそれだけギターの音を出した時の音質・音圧アップにもなりますし、色々な機器のアクティブスピーカーとして活用しちゃえばいいんです。

fly-surf-full.jpg


例えばこんな風に、PCの据え置きスピーカーとして使っちゃうとかね。

これならギターの練習もPCの音を出すのもfly 3 & fly103だけで済むから、部屋がスッキリしますよね。

残念なことにfly 103はまだ日本では発売がなされていませんが、近々発売されるという情報もあります。
(輸入代理店の神田商会さんから需要がないとみなされたらダメかもですが)

ギターアンプとしての音質もなかなか評判良いですし、fly 103の日本上陸も楽しみですね。

(2015年2月25日追記 fly103、日本でも発売されたみたいですね。しかもバカ売れとか。めでたしめでたし。)

ちゃお!



posted by 鮪の缶詰 at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器用品・グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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