2014年07月03日

簡単演奏の超直感型電子楽器 YAMAHA TENORI-ON

TENORI-ONと書いてテノリオンと読む

TNR-O.jpg


どことなく明和電機さんくさい雰囲気が出てるけど、これヤマハさんの楽器です。

えー、なんだっけほら、アレ。カエルの最強装備の…

グラドリオンちゃうわ。

これのどこが伝説の剣かコラァ。


すみません、クロノトリガーの話なんかすると年齢バレますね。いつの間にかいいおっさんですハイ。

って全くTENORI-ONの話になってませんねスミマセン。

TENORI-ONとは?

TENORI-ON(以下テノリオン)とは、メディアアーティストである岩井俊雄氏とヤマハのコラボで共同開発した全く新しい電子楽器です。

岩井俊雄氏.jpg

岩井俊雄氏とテノリオン

絵を書くように視覚的に演奏ができる楽器を、というコンセプトの下開発された楽器で、

LED仕込まれていて光るボタンが16×16のマス目上に並べられており、視覚的に演奏が可能です。

なかなか面白い発想です。

とは言っても音ゲーのユビートの様に光ったら押すとか、KORGさんのカオシレーターの様に盤面を直感的に押して音を出すというものではありません。

TENORI-ONの演奏

イメージとしてはリアルタイムで鋲を打ったり消したりできるオルゴールといったところでしょう。

LEDの横軸が時間の概念になっていて、決められたテンポでLEDの光の壁が左から右へ流れ、右端まで行くとまた左へ戻って繰り返します。

その間、自分が音を出したいタイミングの場所を押しておくと、その部分が光りっぱなしになります。

そして、光の壁が光の鋲にぶつかった時にに音がする、というものです。

縦軸が音の高さの設定になっているので、高い音を出したければ上の方を押しておけばいいし、低い音を出したいときは上の方の音を押しておけばオッケー。


いくら口で説明してもわかりづらいでしょうから、動画も載せておきます。

島村楽器さんが楽器フェアで撮った動画で、周りの音もあって説明の声はちょっと聴きとりづらいのですが、テノリオンの音は結構はっきり聴き取れてわかりやすかったので、この動画に。


横軸の時間と縦軸の音の高さが光で見えて、どこでどの音がしているのかが視覚的にわかるので、直感的にボタンを押してるだけでも曲になっちゃうし、難しいことは考えずにポチポチするだけで楽しい楽器です。

音色

音色もかなり豊富です。所定のファンクションボタンを押しながら画面のボタンを押せば音色が変えられるのですが、

16×16なので、256個の音色があるということになります。


しかも一度に一つの音色だけではなく、レイヤーの様に別々の音色もどんどん重ねることができます。

基本的には電子音ですが、パーカッションの音も出るので、本当にこれ一つで曲が作れちゃいます。

電子楽器のくせに、自由度がかなり高い。

セッションができるようになる?

TENORI-ON複数.jpg

手許のTENORI-ONをiPadや3DSに変えても違和感なさそう…

今後の展望として、複数のテノリオンをリンクしてセッションできる構想がある様なのですが…

現状まだ対応していないようです。というか、開発進んでるのかしらん…
TENORI-ON演奏動画

YAMAHAさん公式のデモ動画ですね。使い方をマスターすれば、こういう本格的な曲も作れちゃいます。

バリエーション

TNR-W White LED
TNR-W正面画像.jpg

無骨な感じでカッコいい。けど高い。

テノリオンのフラッグシップモデルですね。マグネシウムフレームでできているとか。

TNR-W細部.jpg


いわゆるホワイトLEDモデル。


丈夫そうだけど、そこまでの丈夫さは果たして必要なのだろうか…

普及モデルであるTNR-Oとは素材の違いもありますが、一番の違いはTNR-WはLEDが演奏者側とその裏側の両面にあること。

演奏者がどういう操作をしているかや音が出る時にエフェクトが広がる様がリアルタイムで観られるという、ライブ向けな仕様ですね。

ただ、値段は結構高価です。


あの安いことで有名なサウンドハウスさんでも上記のような値段です。他だと売価で15万近いところなんかもあったり。

結構本格的に惚れないとちょっと出せない価格ですね。
TNR-O
TNR-O画像.jpg

TNR-Wから1年遅れで発売されたテノリオンの普及用廉価モデル。

マグネシウムフレームからプラスチック製に変わり、またLED面が両面から演奏者側のみとなりました。

価格もグンとお手頃に…とは言っても3万〜5万前後するのですが。


正直、ライブでパフォーマンスに使いたいとかならともかく、普通の人が使う分にはこのTNR-Oで十分かと。


テノリオン、操作もそう難しくなく誰でも直感的に演奏できて意外と奥が深いので面白楽器としてはかなり優秀なのですが、やはりちょっと高いのがネックですね。

その割には人気なのか製造を絞っているのか、かなり品薄のようですが。


テノリオン2008年発表でさすがに熱も落ち着いたのか最近はそれ程見かけませんが、結構イベント等でも飾られてて触れたりして、なかなか面白かったです。

鮪は買ってないけど。

ちゃお!

posted by 鮪の缶詰 at 15:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | デジタルもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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