サックスみたいな音が出る笛、ポケットサックス
ポケットサックスとは、その名の通りミニサイズのサックス…
ではなく、Xaphoon(ザフーン)と呼ばれる竹で造られたオリジナルの笛楽器です。
ポケットサックスの歴史
1978年頃、サックス演奏を聴いたハワイの子供の
「 もっと小さいサックスがあれば、僕にだって吹けるのに 」 という言葉に触発された
サックス奏者ブライアン・リー・ウィットマン氏が、『 それは面白い 』 と竹で笛を造りました。
しかし、これがなかなか鳴らない。
そこで、たまたまボート用に持っていたグラインダーで色々削ったりしていたら、すごくいい楽器が出来上がった。
というのが、ポケットサックスの始まりです。
当時、最初はXaphoon(ザフーン)という名で造っていたようなのですが、
その音色がサックスに似ているということでBambooSax(バンブーサックス)と呼ばれるようになりました。
これが木製のポケットサックス。Xaphoon。
その後2000年頃プラスチック(ABS樹脂)製の物が製造・販売されるようになり、
一般の方にはハワイ特産のお土産、楽器愛好家の中でもそういうものがあるらしい、程度の認知度だったのが
爆発的に世界中へ広まり始めます。
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こういう風にカラフルにできちゃうのも、プラスチックのいいところですよね。
そのプラスチック製として売り出す際に 『 Pocket SAX 』 (ポケットサックス)
という名で売り出したためか、今ではポケットサックスという名前の方が有名です。
Xaphoonという名前も現役で使われていますけどね。
楽器としての構造
大きさ的にはソプラノリコーダーくらいの大きさで、大人でも子供でも簡単に吹けます。
ソプラノサックスとほぼ同じサイズ
音孔は裏側に8つ、表側に8つ。左手全ての指と、右手4本の指を使うスタイルの笛です。
笛とは言ってもリガチャーがついており、別途消耗品としてリードも必要になります。
サイズ的にはテナーサックス用のリードがちょうどいい模様。
ただ、サックスを実際吹いたことがある方ならともかく、ポケットサックスで初めてリードに触れるという方は、
最初はレジェールなど樹脂製のリードが扱いが簡単でおススメです。
ポケットサックスは本当にサックスっぽい音がするのか?
ここが結構難しいというか、ただ吹けばサックスっぽい音がする訳ではないんですよね。
結構言われていることなのですが、ただ吹くだけじゃサックスっぽくはならないんですよ。
あくまでもサックスっぽく吹くことができる構造を持った笛なので、っぽく吹かなきゃそれっぽくならないのです。
ポケットサックスのサックスっぽい鳴らし方やリードなんかについてはこちらのブログで詳しく解説していますので、ご興味のある方は是非一度ご覧ください。
最後に、ポケットサックスでサックスっぽい吹き方をした動画をご紹介して、今回は終了と致しましょう…
椎名林檎さんの楽曲 『 カーネーション 』 をポケットサックスで吹いた動画です。
単純に鮪が椎名林檎さんを好きなのでこの選曲。
ちゃお!
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