2014年06月07日

オートチューニングギター PEAVEY AT-200

オートチューニングといえばAT-200も忘れちゃいけません。

自動チューニングシステムを搭載したエレキギターといえば、先日ご紹介したギブソンロボットギターです。
(前回の猫型ロボットギターもまた別ですよ。念のため)

が、実は他にもあります。それがPEAVEY AT-200

AT200ブラック・メタリックレッド.jpg

パッと見は普通のエレキギターですし、ペグもロボットギターの様な物々しいものはございません。


実はAT-200はロボットギターの様な 『 物理的自動チューニング 』 ではないのです。


ギブソンのロボットギターの様にペグが自動的に回ってチューニングを合わせてくれたりはしません。


あくまで、アンプからの出音だけをチューニングが合った状態で出してくれるシステムを積んでいるのです。

AT200メタリックレッドボディー.jpg
見た目はごく普通の、シンプルなエレキギター



AT-200ヘッド.jpg
ヘッドにも特別仕掛けなどはありません。

Antares社のAuto-Tune for Guitarというオートチューンシステムを搭載しています。


実際AT-200本体のチューニングをめちゃくちゃにした後、このチューニングシステムを使うと、

アンプからの出音はキチンとチューニングされた音が出ますが、

ギター本体のチューニングはぐちゃぐちゃのままです。


実は、各弦の駒の部分にピエゾピックアップを仕込んであって、これが各弦の音(=ズレている音)を拾って
ギター本体に内蔵された回路に送り、処理してからアンプに渡しているんですね。

その回路で本来のレギュラーチューニングの音程である6弦側からEADGBE(ミラレソシミ)の各音と
今現在の各弦のチューニングのズレている音程分をギター本体に内蔵された回路で割り出して、
低い場合は足し、高い場合は引いてレギュラーチューニング本来の音にしているというわけです。

言うなれば、エフェクターでもあるピッチシフターを内蔵してチューニングに使っている、という感覚です。

オートチューニングというよりは、『 超強力なチューニング補正 』といった方が近いかも知れません。

補正といっても、ピッチが多少ずれているとかそんなレベルではなく、
全くデタラメな状態でも、きっちりレギュラーチューニングに揃えてくれます。


後述しますが、この方式によって例えば

6弦・5弦をベースと同じ音程にし、後の4弦は普通のギターと同じチューニングに

なんて普通のエレキギターではまずできないチューニングもできちゃいます。

AT-200 チューニングシステムの使い方

使い方は簡単です。

1.AT-200をアンプにつなぎ、チューニングシステムのONスイッチになっているトーンノブを一度押す。

2.6弦全ての開放弦を均等にじゃら〜んと鳴らす。

3.ギターが鳴っている状態で、ボリュームのノブをカチッと一度押す。

AT-200スイッチノブを押す。.jpg

トーンノブを頭から押す→6弦全部均等に鳴らす→ボリュームノブを押す。たったこれだけ。

するとアンプからは ひゅい〜ん とまるでアーミングでもしたかのような音がして、

アンプからの出音がレギュラーチューニングになります。

+AT-200ならではの使い方 変則チューニングなど

先述の通りこちらは物理的に弦そのものをチューニングするわけではなく、

出音と現状の各弦の音の差分を計算してレギュラーチューニングの音に揃える方式です。

その点を利用すれば、色々と面白いことができるのです。


このチューニングシステムは基本的な使い方をすればレギュラーチューニングしかできませんが、

上記特性を利用して、弦を押さえながらチューニングシステムを使うことによって

変則チューニングに設定することもできます。


例えば、1フレット全部を押さえた状態でオートチューンシステムを使えば回路が勘違いをして、
1フレット上でレギュラーチューニングに揃えてしまいます。

すると、開放弦はそこから1フレット=半音分下がった状態になるので、半音下げの完成。


すぐにチューニングを切り替えられるだけではなく、逆に弦を全て半音下げの状態でチューニングしておいて、

チューニングシステムを使って出音だけをレギュラーチューニングにしてやれば、

半音下げのテンションでレギュラーチューニングの音を出すなんてこともできます。


この辺りはギブソンのロボットギターでもペグをうぃーんうぃーんしてもらってすぐに切り替えできますが、

ロボットギターは単純にチューニングが自動というだけで弦のテンション感は各チューニングそのままなのですが、

AT-200は極端な話弦がちゃんと振動して音程になる程度で振動していれば滅茶苦茶ゆるい状態でも

オートチューンシステムが出音をレギュラーチューニングに音程を揃えてくれるんですよね。

(ゆる過ぎぎて振動が安定しないと音程もあまり安定しないとは思いますけど)


上記の半音下げチューニングと同じ要領で他の変則チューニングも可能です。


AT200変則チューニング表.gif

その変則チューニング早見表。

別にこれに限らず、どこかを押さえながらオートチューンシステムを動かせば変則チューニングになるので、
どんな変則チューニングでも基本的には可能です。

しかもこの方式ならチューニングを変えた際、ギターにかかっている弦のテンション自体は変わっていないので、
ネックの反り具合が変わってしまうとかそういう心配がないのもメリットの一つ。


で、鮪が一番面白いと思ったのが、極端な話ベースの音も出せちゃうってとこ。


イシバシ楽器さんが輸入代理店のキョーリツコーポレーションさんとコラボした動画です。

この動画の5分20秒辺りでAT-200の

5弦、6弦をベースと同じチューニングで、残る4弦はギターのまま、というチューニングを実践しています。


鮪の拙い文章よりも動画をご覧いただければ一通りはお分かりいただけるかとは思いますが、

一度回路を通ってから音が出されると、タイムラグがあるのでは…と心配も無用そうですね。

それを言っちゃうとエフェクター自体何個も繋げなくなっちゃいますしね。


今日は以上!

ちゃお!



posted by 鮪の缶詰 at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ギター・ベース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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